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君の企画にはストーリーがないんだよ、ストーリーが

こんにちは。かこかと申します。

最初に簡単な自己紹介をさせてください。

  • 大手企業の生産技術を研究/開発する部署の課長
  • 金属切削の製造技術歴 約20年
  • 上司と部下の人間関係を中心に仕事のことを書いています
  • インドネシア駐在経験あり。インドネシア語検定C級、簿記3級を持ってます
  • 小さくてもいいからガッツポーズができる人生を目指しています
  • 私にとっての最高のごちそうはなか卯の並牛丼、はいからうどん、こだわり卵の3点セットです

https://www.shibakin.com/self-introduction/

Twitterもやってます。

https://twitter.com/Shibakin_2019

 

君の報告にはストーリーがないんだよ、ストーリーが。

こんな言葉、言われたことはありませんか?

せっかく上の人に報告をしたのにストーリーというなんともぼんやりとした点でダメ出しを喰らう。

私はありますよ😋

ストーリーってなんやねん!!
横文字使うなや!!
物語でええやんけ!!

という虫唾が走る思いをしたことがありますが、
みなさんも同じ思いを抱いたことがあると思います。

でもこのストーリーの中身ってなんだと思います?
正体を考えたこと、ありますか?
上司がどういう思いでこの言葉を発しているか、考えたことってありますか?

どうせ上司はわかってくれない、報告するだけムダだという文句を言いたくなる気持ちもよくわかりますが、
このストーリーという得体の知れない敵の正体について、今はストーリーがないと文句を言う側の立場になってしまった私の思うところを説明させていただきたいと思います。

Baik, ayo mulai !! 🤩
(インドネシア語で、それでは始めましょう、の意味です😋)

もくじ
  1. 理解できない報告の正体はストーリーがない物が多い
  2. ストーリーってそもそも何よ?
  3. ちゃんと理解できていますか?

 

理解できない報告の正体はストーリーがない物が多い

報告をする上司は実はその道の専門家でない場合も多かったりします。

たとえ専門家であったとしても、最新の現場の状況を知っているのは当然あなたの方です。

そんな上司に報告することに意味があるのかというのは私自身も多少同意するところはあるのですが、残念ながらそういう人にも理解してもらう必要がありますよね。

そんな専門家でもなく、最新の現場の状況をわかっていないような人に理解してもらう場であるのにも関わらず、いきなり細かい技術論から入ってしまう人がなんと多いことかと、報告を聞く側の立場にある私自身はそう感じています。

はっきり言って上司は、技術の中身を理解するよりもその活動の持つストーリーがわかりやすいかどうかで判定をします。

特に専門外であったり、外様の人の場合はその傾向が強いでしょう。

そういう人からすると、ストーリーがない報告というのはとにかく理解するのに苦労します。
時には苛立ちすら感じてしまうほどです。

そこを理解するのが上司の仕事、というなかれ。

上司(だけじゃなくて関係者に)に理解してもらうように努めるのも部下の仕事の一部、という反論もまた成立しますからね。

 

ストーリーってそもそも何よ?

じゃあ、このストーリーっていうのは何を指して言っているのか。

私も昔はわかりませんでした。
虫唾が走るほど嫌いな言葉でした。

私が思うに、ストーリーというのは技術論じゃないんですね。
専門用語が並ぶ報告でもありません。

要は、

  1. なぜその活動が必要であるのか?
  2. 目的は何なのか?
  3. それによってどんな良いことがあるのか?

という点がきちんと説明できているか、ということなんですね。

報告する側はきちんと論理的に、そしてできるだけ正確に事実を伝えようとします。
技術者であれば特にそういう傾向があります。

私も一応技術者のはしくれなので、その気持ちはとてもよくわかります。

ですが、残念ながら多くの上司は技術論を聞きたいのではなくて、
その活動に対する背景、効果、そして担当者の思いを知りたいと思っていると思います。

私の実感として、上司が技術論に終始する場合、そこから出る結論に良いことはありません。
そりゃそうですよね、現場から離れている人の言うことが常に正しいなんていうわけがありません。

みなさんの友人の中にも、相手がどのように思うかを気にせずにたんたんと自分の話したいことを話す人がいると思いますが、それと同じことだと思います。

関西人的に言えば、オチはなんやねん!?っていうツッコミを入れたくなるパターンですね。

あ、言っておきますが、オチとは笑いだけのことではありません。

要は話の結論です。
笑いで終わってもいいですし、とにかく相手の腹に落ちるような結論を準備しておかないといけません。

で、何が言いたいの?

というような反応が返ってきた場合は、自分の話が技術論や状況報告になっていないかということを振り返ってみると良いと思います。

 

ちゃんと理解できていますか?

定例会などで、過去から同じメンバーで集まっていてこれまでの経緯が分かっている人たちの間で話をするのであればストーリーは要らないと思いますが、
何らかの企画を作って説明する場合には、ストーリーは絶対に必要です。

ストーリーなんてめんどくさいこと言うなよ。
要は結果が大事なんでしょ?

と思うあなた。

逆に聞きますが、本当にその企画を作るための背景は自分の中で納得できていますか?

確かにきっかけは上司から、企画書を作りなさい、と言われて渋々作っているだけかもしれません。

ですが、そこに自分なりのストーリーを織り交ぜて企画を作ることができれば
上司からしても思っていなかったような見方を知ることができますので建設的な議論ができますし、何よりあなたの評価が上がるのは間違いありません。

それなのに、ありがちなネタでテキトーに企画を作ったとしたら、そりゃ
「君の企画にはストーリーがない」
とダメ出しを喰らうのは当然と言えば当然ですよね。

ストーリーが頭に浮かんでいない人ほど、ありがちなネタで埋め尽くされた企画を作ってきます。

背景もよくわからない、新鮮味もない、担当者の思いも伝わらない。
そんな企画を聞いていたら、そりゃ文句の一つも言いたくなるのはご理解いただけると思います。

企画を作る時の私のやり方を少し紹介させてもらいます。

私の場合、まずはその企画に対して思ったことや疑問などを紙に書きこみます。

頭の中で考えているだけだといつまで経ってもまとまりませんが、
紙に書き出して視覚化してあげると、頭の中が整理できるようになるので自分が考えていることが自分で理解できるようになってきます。

そして、書けば書くほど次々といろんなことが思い浮かんできます。
これは他の記事でも書きましたが、手とペンからアイデアが浮かんでくるような、
そんな感覚にすらなります。

そして、そこで書き出した課題やネタ、アイデアをもう一度眺めてみると、
それぞれの項目がいくつかの塊に分けられることがわかってきます。

それらの塊ごとに分けてあげると、だんだんとアイデアや課題の姿がつかめるようになってきます。

私は何かを考える時はこのやり方で自分の考えを発散・収束させ、他の人にもわかってもらえるような形でまとめていくという手順を取ります。

今ではそれをやらないと考えられないと思ってしまうほど、このやり方に依存しています。

皆さんにもこの書き出しながら考える方法を強くお勧めします。
ぜひ一度やってみてください。

 

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