こんにちは。かこかと申します。
仕事を頑張っているということは尊いことだとは思います。
やる気を持って仕事に取り組んでくれるということは上司としても大変ありがたいことです。
ただ、やる気を出してもらうことが目的化してしまっている、
というか、やる気をそがないためにやらなくても良いことをやってしまっている、
ということがしばしばあります。
誰かの頑張りを無駄にしないように最後までやりきらないといけない、ということを言う人がいるんだけど、頑張った人には申し訳ないけど、それをやったところで効果が低かったり誰も喜ばないなら「やめる」と言うこともリーダーには必要な要素だと思う
— かこか 🔧 生産技術系エンジニア課長 (@kakoka_2019) January 12, 2025
とある人、Aさんとしましょう。
Aさんが今まで頑張って進めてきたプロジェクトがあるのですが、
今となっては停滞感が漂い始めていて、
方針転換をするか、あるいは撤退することも考えないといけない、
という状況になっていました。
ところがAさんの上司は
「今やめるとAさんのモチベーションが下がってしまうから止められない」
と言うのです。
もちろん、上司としては部下のモチベーションを下げないように努める義務があります。
ですが、それを進めることで逆に多くの人にとって迷惑になってしまうことがわかっていたのに、
Aさんのモチベーションを下げないことを最優先してしまうというのは、
私から見ると良い手段ではないと思わざるを得ませんでした。
私がもともといた工場でも
「現場の頑張りを無駄にはできない」
といって、いったんやり始めると、どんなことがあってやめるということをしませんでした。
そして、現場からの都合の良い報告を聞き、それを真に受けたえらいさんがまた褒める。
褒められた人たちはそれがどれだけ効果があるのかを検証もせずにまた頑張り続ける、
という現象がよく見られました。
モチベーションを下げないことと、活動の方向性を決めることは必ずしも両立しえないと思うのですが、
その場面でどちらを重視してどのような選択をするのか、
ということは組織を預かり、成果を出すことを求められる立場としては
とても重要な判断だと思いますし、
時には冷淡な判断も必要だと思いますね。
最後に自己紹介をさせてください。
私はこんな人です。
- 大手企業の生産技術を研究/開発する部署の課長
- 金属切削の生産技術歴 約20年
- 上司と部下の人間関係を中心に仕事のことを書いています
- 海外駐在経験あり
- 高周波焼入れに関する本を書きました
- Xもやってます https://twitter.com/kakoka_2019
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