こんにちは。かこかと申します。
最初に簡単な自己紹介をさせてください。
- 大手企業の生産技術を研究/開発する部署の課長
- 金属切削の製造技術歴 約20年
- 上司と部下の人間関係を中心に仕事のことを書いています
- インドネシア駐在経験あり。インドネシア語検定C級、簿記3級を持ってます
- 小さくてもいいからガッツポーズができる人生を目指しています
- 京都のお土産はこれがお勧めです。ぜひ一度お試しください。
https://www.shibakin.com/self-introduction/
Twitterもやってます。
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『かこか、貸します』企画もやってます。
私の経験値を皆様のお役に立てたいと思っています。
ぜひ気軽にお声がけください。
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管理職にとって自分のグループにいるメンバーとの関係はとても重要です。
私のグループにいるメンバーは総じてみんないいヤツで、仕事も真面目に取り組んでくれますし、暴れたり問題を起こしたりするよう人は一人もいません。
そういう意味では私は恵まれた環境にいると思います。
彼らには本当に感謝です。
そんな中にもいろんなメンバーがいますが、今回はどうしてそう考えるんだろうか?と不思議に思う人について書いてみたいと思います。
最初に断っておきますが、彼を否定するわけではありません。
ただ私と考え方が違うというだけであって、私の考え方が正しいということを言いたいわけではありません。
ああ、そんな人がいるんだなあ、と思って読んでいただければいいと思いますし、私が思うメンバーと上司の理想の関係を最後に紹介したいと思います。
Baik, ayo mulai !! 🤩
(インドネシア語で、それでは始めましょう、の意味です😋)
- まずは否定的な見方をする
- 私の考え方との違い
- でも、別に間違ってない
私のグループのメンバーであるSさんのことを紹介したいと思います。
Sさんはとても頭が良く、また事務処理能力が非常に高い人です。
他者との契約書をまとめたり、機密保持契約を結ぶなどの事務処理をやらせると、
少なくともうちのグループでSさんの右に出る人はいません。
めんどくさがり屋の私なら確実に敬遠したくなるようなことでもSさんはきっちりこなしてくれます。
そういうところはSさんが非常に頼りになりますし、私も助けてもらっています。
そんなSさんもエンジニアなので、いくら大切だからと言っても事務処理ばかりやってもらっていても困ります。
技術的な開発案件で成果を挙げてもらわないといけないわけですが、なかなか企画を作るのが苦手なんです。
決して知識をひけらかすような感じの悪い人ではないのですが、どうしても小難しいところに目が行ってしまうようで、物事をとても難しく捉えようとする傾向があります。
たとえば私がどこかからネタを拾ってきたとしても、それをやるにあたっての課題ばかりを挙げつらうので、こっちがイヤになってきてしまうことがしょっちゅうあります。
私は、「あっ、これいいな」とか「ちょっと使ってみたいな」と思ったらすぐに動こうとするタイプの人間です。状況にもよりますが、ネガティブな点よりもポジティブな点に注目し、期待しているような効果が本当に得られるのかを試してみたくなるんですね。
それに対してSさんは、それはこういう物性だからここが問題だ、やっていく中で必ずここが問題になる、いうことばかりを考え、それがうまくいった時の効果よりもうまくいかなかった時の問題が先に頭に浮かんでくるみたいです。
開発が進んできて製品に織り込まれる直前のような状況であるならもちろんそういう問題を潰しこんでいく必要があります。
ですが、見たことも試したこともない出会いたてのアイデアに対しても問題点ばかりをあげるのは果たしてどうなんだろうか、といつも考えさせられます。
まるで出会ったばかりの異性に対して、結婚をしたらこういうところが問題になる、ということを考えてしまって相手のことを知ろうとしないような感じ、とでもいうんでしょうか。
問題点を挙げたとしても、その問題点を検証していくのであれば全然問題はありません。
というか、むしろそうあるべきだとも思うのですが、Sさんの良くないところは、問題点を挙げるだけ挙げて、行動に移さないところなんです。
Sさんの挙げる問題点は決して的外れなことではないのですが、問題は問題として一つずつ潰していけばええやん、と。
だからまず期待した効果が得られるかどうかを先に見ようよ、とせっかちな私からするといつもヤキモキしてしまいます。
前述したように、私はとにかくいいなと思ったことは試してみたくなるタイプの人間です。
工場の生産技術をしていた頃はそんなことをしている時間もお金もなかったのでなかなかできませんでしたが、先行開発が目的である今の部署はそれが許される環境なんですね。
というか、私個人的には工場ではできない失敗を繰り返すことが求められる部署である、と勝手に定義していたりもします。
だからこそ、何かネタがあった時に適用できそうな場面を想像し、これがうまく行ったらあそこで効果が出るな、という風に考えて、その期待通りの結果が得られそうかどうかを試してみたくなります。
問題がない工法はこの世にないと思っているので、何をやっても問題は出てくる。
だとするならば問題はひとまず置いておいて、得られそうな効果を先に確認すべきでしょ、
というのが私の考えです。
活動を進めるうえでのネガティブポイントが真っ先に思い浮かぶSさんとは真逆の考え方というわけです。
私の考えとはまったく逆の方向からアプローチするSさんですが、私は決してSさんの考えが間違っているとは思いません。
考えてばかりで行動しないことはいつも諫めるようにしていますが、考え方自体を否定するつもりはまったくありません。
いや、時々イライラしてしまうので、まったくないというのはちょっと嘘かもしれないな・・・😋
こういう時にSさんとのコミュニケーションはとても気を使います。
一応私は上司ですから、その気になれば上から目線で彼の考えし、だからお前はダメなんだ的な言葉を投げつけることをやってしまうかもしれません。
だからこそ、私はそうならないように細心の注意を払ってSさんとコミュニケーションを取ります。
考え方の違いは問題ない。
私が正しいと言い切れる根拠もないですから。
ただし、考えてばかりで動かないということは修正すべき点であることを彼に伝え、期待した効果が得られるかどうかを先に検証してみないか?ということを根気よく説明するように心がけています。
Sさんは悪気があっていつもネガティブなことを言ってるわけじゃないです。
ただ、頭が良すぎるだけにいろんなことが心配になってしまうのだということは私にもよくわかっています。
そして、考えすぎるがゆえに行動に結びつかなくなってしまうこともわかっています。
だから、その頭の良さを良い方向に、結果が出る方向に導いてあげるのが私の仕事だと思っています。
こういう時に私が気を付けていることがあります。
それは、もしSさんが私の上司だったらどうか、ということです。
たぶん私はSさんから「お前は動くのは早いけど何も考えないな」と注意を受けることになるでしょう。
たまたま私の方がSさんの上司になっただけであり、指示、指導する立場にあるだけだと。
別に特別な試験や選抜を受けてSさんの上司になったわけではないのだから、
絶対的に私が正しいということはないと。
もし立場が逆だったり、あるいはまったく逆の解釈をしたとしても成立するようであれば、それは必ずしも正しい考え方ではない、という風に考えるようにしています。
要は、「それはお前の匙加減やんけ」と言いたくなるようなことです。
メンバーがそう言いたくなるようなことは上司として決して押し付けてはダメだ、ということを意識するようにしています。
来週、Sさんとの面談が予定されています。
ありがたいことにSさんはいつも最後には私の言っていることを尊重してくれます。
そうなった時にいつも申し訳なくなるんですね。
ああ、俺の考えを押し付けてしまったのかもしれない、と。
上司のくせにメンバーに気を使わせてしまったのかもしれない、という風にです。
今度の面談でどんな風に話をしようか、ちょっと悩んでいるのも事実なんですが、
Sさんはとてもいいヤツなので、実はどんな会話ができるかとても楽しみにしていたりもします😊
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雑談や、こんなことに困ってるんだけど何かいいアイデアない?
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